こんばんは。
ベースボールバイブルの東です。
『育てる』ってどういうことなんやろう?
なんて考える、今日この頃。
そんな事を考えていたらこんな記事に出会いました。
↓↓↓
昨年未勝利左腕がMVP! 日本ハム・吉川、大変身の背景(産経ニュース)
日本ハムの吉川投手の記事にこう書いています。
吉川自身が、今年変身できたきっかけとして挙げるのは、指揮官のかけてくれた言葉だ。「四球を出しても関係ないから、腕を振ってこい」。制球に気を遣うあまり、フォームがこぢんまりとまとまりかけていた左腕がこれで目覚めた。
これ、先日のアスリートの魂でも紹介してましたね。
「四球は出していい。」
って。
それについて吉川投手は、
「こういう成績が収められたのも監督の後押しのおかげ。僕を育ててくれた」と感謝する。
と。
これを『育てた』と。
何も教えてませんよね?
僕の中にあった『育てる』って…
技術的なことを、あれこれ。
体力的な強制を、あれこれ。
と。
そして、結果、育てた。
こんなイメージだったんですが…
別に栗山監督は教えてない。
ただ考え方を変えさせただけ。
それで結果、育った。
で、今日、
中学生の野球を見に行くとこんな事があったんです。
打球が右中間に飛んでいるのに・・・
悠々、二塁打なのに・・・
一塁に止まってる。
他にも、
消極的な事がチラホラありました。
で、
指導者の方に聞いてみたんです。
「エライ消極的ですね?」
って。
すると、
「うん。行きたがらへんねん。」
と。
気になったので聞いてみました。
「なんでなんですかね?」
と。
するとこんな回答が・・・
「相当、怒られてきたらしいわ。」
「へっ?怒られてきた?いつですか?学童野球の頃にですか?」
「うん、そう。お前は足が遅いんやから、無理して行くな!って・・・」
「・・・」
絶句しました。絶句^^;
そういえばこんな話も聞きましたね。
これは違うチームの話ですが・・・
そのコーチが言うんです。
「だいぶ普通に投げられるようになってきたな。」
って。
変なこと言うなぁ~と思ったのでちょっと聞いてみたんです。
「あの子は、そんなに投げられない選手だったんですか?」
「うん。学童野球の時にな、ストライクが入らへんようになったら怒られてたらしいわ。で、中学生になっても、それを引きずってて、ちょっと前まで、ストライクが入らへんようになるとマウンドで泣き出してたんよ。」
「・・・。」
絶句しましたよ。絶句^^;
あっ、
昨日はこんな事がありました。
レフトオーバーの打球だったんです。
そして、
レフトの選手がボールを追い、カットまでボールを投げました。
ところが…
残念なことにワンバウンドに。
怒られてましたねぇ。
「ちゃんと投げろ!」
って。
で、
運が悪いことに・・・
次のバッターもレフトオーバー。
そして・・・
レフトの選手はまたまたワンバウンドを。
すると、
もっと怒られてましたねぇ~。
「お前!エエ加減にせえよ!集中せえや!カットまでぐらい、ちゃんと投げろや!同じこと何回もすんな!」
って。
これで、ちゃんと投げれます?
絶対、無理でしょ^^
ちゃんと投げろって言うてちゃんと投げれるんなら、これほどラクな事はない。
失礼ですが…
そう思いながら見てました。
で、
こういう指導が選手の中で縛りとなる。
そんな風に思います。
で、
多かれ少なかれ選手たちは自分の中で縛りを作り始める。
フォアボール出したらアカン。
エラーしたらアカン。
見逃し三振したらアカン。
ランナーでアウトになったらアカン。
フライあげたらアカン。
暴投はアカン。
ワンバウンドを振ったらアカン。
中途半端なバウンドのボールを投げたらアカン。
ボール球は振ったらアカン。
こうやって振らなアカン。
ああやって振らなアカン。
こうやって投げなアカン。
ああやって投げなアカン。
そんな打ち方はアカン。
そんな投げ方はアカン。
アカン、アカン。
アカン、アカン、アカン。
果たして子供たちはどんだけのアカンを持って育って行くんでしょうか…
小学生から野球を始めたら相当のアカンを持っている。
好きで始めた野球なのに野球の縛りに苦しんでいる。
不幸なことです。
そこで…
これは誤解を恐れずに言いましょう。
本当に恐れずに行きます。
野球は単純なスポーツである!
やってることは、たった4つ!
①投げる!
②打つ!
③捕る!
④走る!
で、
これを恐れるな!
と、言いたい。
で、
最近、思い始めたんですが…
もしかしたら上手くなろうとすること。
上手くなりたいと思うこと。
こういう思いって良くないんじゃないかな…
って。
そんな風に考えるようになりました。
だから最近言うんです。
「上手い選手なんか目指すな!スゴい選手になれ!」
って。
例えば…
投げる!
子供たちに聞くんです。
「上手く投げるってなんや?」
って。
すると、
「ストライクを投げる。狙った所に投げる。」
と返ってきます。
「じゃあ、投げるのがスゴいって何や?」
すると、
「めっちゃ速いボールを投げれるとか。めっちゃ遠くまで投げれるとか・・・」
で、
「大きくなったら、どっちの選手が勝つと思う?」
すると、
「速いボール投げるやつ!」
と、返ってくるんです。
「それなら、スゴい選手を目指せ!」
と。
打つのも、捕るのも、走るのも、みんな一緒にしました。
「スゴいを目指せ!」
と。
「失敗できたということは思い切りやれた。そういう証拠や。今のうちに失敗せえ。いっぱい失敗できた人間が最後は勝つと思っとけ!」
と。
まあ、何が正しいのかは分かりません。
けど最近、これだけは分かってきました。
子供の頃から失敗を怖がってる子の多いこと多いこと…
そんな子供たちを見てても面白くもなんともない。
できれば失敗が絵になる選手になってほしい。
そんな事を思っています。
『育てる』って…
教えて、気付かせて、変えて。
って、そういうのもあるのかもしれないですけど…
縛りから解放してあげるだけで輝き始める選手もいるんじゃないかと。
そんな風に思い始めました。
まあ、戯言です。
すみません。
では、また。
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