こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
今シーズン、これまでと違ったバッティングを見せている中日ドラゴンズの高橋周平選手。
これまで自分のバッティングにモヤモヤしたものを感じていた高橋周平選手が飛躍のキッカケになった話をしていたので聞いてみてください。
「今、思えば、自分自身がどうなりたいのかというところが見えていなかったと思います。ホームランバッターでもないのに、ただやみくもに強く打とうとしても、打てるわけがなかった。間違っていたのは、そういうところの考え方じゃないですかね。去年、初めて規定打席に立たせてもらったんですけど、そこでものすごく感じたのは、『1日1本のヒットを打つためには、ただ思い切り振っているだけでは絶対に無理だ』ということでした。だから、去年からはバットを短く持つようになったんです」
(中略)
オープン戦で打率.278、ホームラン3本、打点15はジャバリ・ブラッシュ(イーグルス)と並び12球団でトップタイ。十分な数字を叩き出した高橋は6番、サードで開幕スタメンを勝ち取り、好スタートを切った。しかし4月後半、高橋はトンネルに入ってしまう。高橋はこう言った。
「あの時、自分のバッティングにはホント、魅力がないなと思いました。もともとは引っ張るバッターだったんですけど、そうすると変化球を振らされてしまったり、低めのボール球に手を出してしまうということがありすぎて、最近は逆方向に意識を持っていたんです。もちろん、それでは自分としての魅力がないと思っていましたし、強い打球も生まれません。でもそのほうが、確率が上がると信じて、ずっとやってきたんです」
本来のバッティングを封印してまでも、結果を出しにいく。しかし、それでも結果が出ない。高橋のなかに迷いが生じる。そんな時、思わぬ感覚と出会った。
5月5日、ナゴヤドームで行なわれたスワローズとの一戦、高橋は最初の打席、寺原隼人が投じたアウトコースのシュートを引っ掛けてセカンドゴロ、第2打席はアウトコースのストレートをおっつけてレフトフライに倒れた。今まで通り、結果が欲しくて逆方向へ意識を置きながらのバッティングだった。
ところが第3打席、スワローズの2番手、左腕の中尾輝が投げたインコースのストレートに対して、バットがスムーズに出た。ライト方向に飛んだ打球はファウルだったのだが、この時、高橋は本来の自分のバッティングの感覚を思い出したのだという。
「自分のポイントで打てたと思ったんです。それまではボールを引きつけて、どちらかというと体のうしろのほうで打とうとしていました。でも、あのファウルを打った時、もっと前で捉えるくらいのタイミングで入っていかなきゃダメなんだと感じました。
たぶん、自分のなかではそうやって打たなきゃ(本来の持ち味が出せない)ということはわかっていたんだと思います。でも、(試合に出なければ、結果を残さなければという気持ちが強すぎて)それができなかった。あの1本をきっかけに、バッティングの意識する部分が変わって、5月の結果につながったんだと思います」
高橋は5月に行なわれた24試合すべてに出場し、96打数40安打、29打点、打率.417というハイレベルな数字を叩き出し、月間MVPに輝いた。リーグ最多の安打数と打点をマーク、3試合連続を含む8度の猛打賞は、川上哲治、イチローらに並ぶ月間記録の日本最多タイ。オールスターゲームにも選手間投票で選出されるなど、日本を代表するサードベースマンとして、侍ジャパン入り、東京オリンピックへの出場も視野に入ってきた。
で、実はその話をしている映像もあったので、そちらもご覧いただきましょうか。
彼の話を聞いてて感じると思うんですが『ポイントが沢山ない方がバッティングが良くなる!』。こういうことってあると思うんですよね。引っ張る時はここ!流す時はここ!みたいな…
近年ではボールの軌道にバットを早めに入れた方がいいという理論をよく聞きますが、それにこだわりすぎていまだに自分のポイントを知らないっていう選手も結構いるように思いますからね。
ぜひとも、高橋周平選手のキッカケを参考にしてもらえればと思います。
まあ、キッカケというのは思わぬところにあるものです。ですから、それに気づける選手になってください。
そのためにも…
悩んで、悩んで、悩み抜く!
えっ!?と思われるかもしれませんが『混乱してるくらいが意外にちょうどいい』ものです^^
バッティングをわかったような気になってる選手やピッチングをわかったような気になってる選手なんてたかが知れてますからね。
ぜひ、悩んでください。
まあ、参考まで。
では、また。
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