こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
つい先日、小学6年生のチームを指導している方から相談されたんです。
「なかなか勝てないんです…」って。
かなり悩まれていたので僕がこれまで少年野球を見てきて気づいたことをお教えすることにしました。
小学生とか、中学生もですけど…
極論でいうとデカいチームが勝つんです。
小学生だと160cm超級が揃っているチーム。
中学生だと175cm超級が揃っているチーム。
「いや、そんなことはない!」と言う人もいるかもしれません。
ですから、そう思うのは自由ですが、そう思いながら指導していると僕に相談をしてくれた人と同じように苦労します。
そもそも僕は中学野球最強チームで育った人間です。
そのチームは今でもいろんな意味で伝説のチームとして語り継がれていますが、まあ間違いなく日本の少年野球の歴史の中で最強の中学野球チームだったのは間違いないでしょう。
そもそもですけど負けないんですから。
練習試合を含めても年間に5敗もしなかったと思います。
だって全国大会3連覇をやったことのある野球チームってどれくらいあります?
しかも、その前年は準優勝ですからね。
だから4年連続で全国大会の決勝に進んだわけですよ。
4年連続で全国大会の決勝に進んだことのある野球チームって僕はあまり知りませんけど…
あるんですかね?
まあ、そのチームはそれくらい負けない野球チームだったわけです。
ですから負けた時は大変でした。
が、
今日はその話は置いておきましょう。
では、そのチームはなぜ負けないないのかというと理解していたんです。
「中学野球はデカけりゃ勝てる」って。
170cm超級とか、175cm級がレギュラーになるんですね。
言ってみたらデカいもんから順にレギュラーみたいな感覚です。
実際そのチームにいたのでよく分かるんですけどね…
レギュラーの中には下手くそがいっぱいいました。
いや、毒を吐いているわけじゃないんです。
本当だから言ってるんです。
レギュラーの中で野球センスがあるなという選手は2、3人。
でも、反対に補欠には野球センスがある選手がたくさんいたんですね。
ただ、身長は中学3年生で160cmぐらい。
そりゃあ身長で10cm、体重で10kg違ったら打球は違いますからね。
そのチームには上手い下手は関係ない。
野球を知ってる知ってないも関係ない。
ただ、デカいかどうかは関係あるんですね。
おそらく、それが中学野球で勝つ方法なんでしょう。
まあ、間違いないと思います。
なんたって全国大会の決勝に4年も連続で進出してしまうチームがそういうチームだったんですから。
ぜひ、周りで勝っている中学生チームを見てみてください。
175cm級の選手が揃っているはずです。
野球センスがあるかどうかは置いといて^^
でも、実際はデカさも才能なんですよね。
だから、そういう戦い方ももちろんアリだと思います。
で、ちょっと前置きが長くなってしまったんですが…
平成7年度(古くてすみません)の学校保健統計調査結果速報というものがありました。
これをちょっと見てください。
何を見て欲しいのかというと1年で身長がどれくらい伸びるのかというところです。
10歳で138.9cmだった身長は11歳で145.2cmになっています。
要するに5年生から6年生で平均すると(茨城県の平均ですが…)6.3cm伸びるんですね。
では11歳(小6)から12歳(中1)はというと7cm伸びます。
簡単にまとめると…
10歳(小5)から11歳(小6)は6.3cm
11歳(小6)から12歳(中1)は7.0cm
12歳(中1)から13歳(中2)は7.5cm
13歳(中2)から14歳(中3)は5.6cm
14歳(中3)から15歳(高1)は3.7cm
15歳(高1)から16歳(高2)は1.1cm
16歳(高2)から17歳(高3)は0.8cm
それから次は体重です。
こちらも簡単にまとめると…
10歳(小5)から11歳(小6)は4.6kg
11歳(小6)から12歳(中1)は4.9kg
12歳(中1)から13歳(中2)は5.6kg
13歳(中2)から14歳(中3)は5.1kg
14歳(中3)から15歳(高1)は5.3kg
15歳(高1)から16歳(高2)は1.8kg
16歳(高2)から17歳(高3)は1.2kg
これを見ると平均的には小学5年生から中学3年生までで身長は26.4cm伸びて、体重は20.2kgも増えるんですね。
ですから小学野球や中学野球っていうのは肉体的な変化が最も激しい時に野球をしているんだと…
そして体の成長速度というのは人それぞれ違うんだと…
まあ、理解してますよね^^;
ですから僕に相談してくれた方にお伝えしたのは…
「こういう時期に勝ちたいんならそれなりに大きい選手を揃えて体で圧倒した方がいいと思います」ということです。
そうするときっと勝てます。
全国大会3連覇も夢ではありません。
選手さえ揃えば意外と簡単なはずです。
ただ、そういう選手が揃っていない場合はよく考えてみるべきだという話をしました。
実際、僕がいた中学生チームではレギュラーで試合に出ていた選手よりも…
小さくて補欠だったけど野球センスはあったっていう選手が高校で活躍したんですよね。
中には甲子園のマウンドに立った選手もいましたね。
ですから、デカい選手に今すぐ勝たなくても、デカくなってから勝てばいいじゃないかと。
勝とう勝とうとし過ぎて練習をし過ぎる。
分かる人には分かると思いますけど、これって結局良い方向にいかないんですよね。
だって体を大きくするためには運動、栄養、休養なんですから。
ところが負けたくないからと練習をやりすぎて、いつも休養が削られてしまうんです。
寝てますか?
10時間くらい。
勝ちたいから俺は寝る!
これ、立派な考え方ですよ^^
まあ、要するに焦らずに、コツコツと、今やるべきことをやってほしいということです。
中学生の時はあんなに大きいと思っていた選手が、大人になって再会すると自分より小さかった。
そんなことはよくあることなので…
そうなった時に野球選手としてどうなんでしょうかね?
まあ、がんばってください。
では、また。
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