こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
懐かしい映像ですが、これは1994年のイチロー選手のバッティングです。
打率が.401というのはなかなか見ることがない数字だと思いますが、この年に彼は210安打を打ったんですね。このシーズン記録はのちに秋山選手(216安打)とマートン選手(214安打)に抜かれてしまうわけですがイチロー選手が210安打を打った1994年というのは1シーズンの試合数が130試合だったわけですから計算してみると1試合平均で約1.61安打。それと同じように秋山選手とマートン選手の数字も計算してみると2015年の秋山選手が約1.51安打。2010年のマートン選手が1.48安打。こう考えるとイチロー選手がいかに凄いペースでヒットを打ってきたかがわかると思います。
まあ、この話はこれくらいにしておいて…
この当時、私はテレビの見れない寮生活をしていたのでイチローという野球選手を知らなかったんですが…。同級生がイチロー選手の話をしているのです。
「構えの時にじっとせずに動いている」
「足の上げ方は振り子みたい」
「ボールを打つ時は前に動く(スウェー)する」
「ファーストゴロがヒットになる」
イチロー選手を見ていた人たちはこれを聞いても何も思わないかもしれませんが、イチロー選手を見たこともなかった私は意味がわかりませんでした。高校まで野球をやってきた中で多くの人たちに教えてもらった常識からはイチロー選手が打っている姿を想像すらできなかったのです。ですから私はその日のうちに外泊許可をとって友人の家にイチローという選手を見に行ったんですね。そこで見たのがこのスイングです。
これはあまりにも衝撃でした。構えたら足踏みしてるし…。バットも動いてるし…。足の上げ方は見たこともない上げ方だし…。ボールを見逃す時はじっと止まってないし…。「これで4割も打つの?」って。今まで積み上げてきた野球の常識が全て壊されていくような感じがしたのを覚えています。
まあ、後にも先にもこれ以上の衝撃を受けたことはないんですが…
あのアインシュタインがこんな言葉を残しているらしいんですね。
私は理詰めで考えて新しいことを発見したことはない
アルベルト・アインシュタイン
この言葉を聞いた時にピンときたんです。「そうか!イチローという選手は自分の体と会話をしてきた選手だったんだな」って。そうじゃないとあんなに新しいスイングに辿り着くわけがない、と…
もちろん、理屈を知ることも大切だということはくれぐれも言っておきたいんですが…。自分の体と会話をすることも忘れないで欲しいなと思います。頭と体。どちらもしっかり使うようにしてください。そして、イチロー選手が私に与えてくれたような衝撃をもう一度与えてくれる野球選手が出てくることを楽しみにしています。
まあ、参考まで。
では、また。
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