こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
このブログでもプロ野球のスカウトの方から聞いた話を紹介させていただいたことが何度かあります。例えば…
僕の野球人生の中で、
『なんで、あの選手がプロ野球選手になれへんの?』
っていう選手が何人かいました。
そこで、今回は彼らがなぜプロ野球選手になれなかったのか?
という話をしましょう。
まずは投手です。
その投手はサウスポー。
球速はアベレージで145キロ。
MAXだと150キロ。
スライダーもキレキレでフォークでも三振が取れる。
コントロールもまずまずで素晴らしいピッチャーでした。
こういう人がプロ野球選手になるんやろうなぁ~って。
そう思わせてくれる選手。
ところが毎年注目選手に取り上げられるんですが実際の指名はありませんでした。
それが不思議で不思議で・・・
その理由をあるスカウトの方に聞いてみたんです。
すると意外な答えが返ってきました。
その答えとは・・・
「だって、野球をやってない時の姿勢が悪すぎるもん。」
ですって^^;
投げてるボールは素晴らしい。
ホレボレする。
けど、スカウトの方は投げてない時の姿も見ていると言うんです。
例えば試合で投げない日に試合前に行われるノックの手伝いをしている姿。
その姿がダラダラしてる、と。
そういう選手がプロで成功するとは思えない、って。
その他にも野球以外の理由が山のように出てきました。
次に野手。
その選手も素晴らしい選手で良いバッターだったんですよね。
外野手だったんですが走攻守三拍子揃った選手でした。
「この選手は、いつかプロ野球選手になるやろうなぁ~。」
そう思っていたんですが・・・
でも結局、彼もプロ野球選手になれませんでした。
その理由を聞いてみると、
「だって、守備位置までの走り方が悪すぎるからなぁ~。」
って^^
そういうところで性格が見える。と。
そう言うんです。
もったいないですよね。
力はある。
運が良ければ通用する可能性もある。
けど、
挑戦する権利さえ与えてもらえない。
しかも、
それが野球の実力以外の理由で・・・
いや~、もったいない。
本当にもったいない。
まあ、
野球の実力を高める。
これは大事な事です。
でも、
野球以外の部分。
こういう部分も見られている。
そういう事も理解しておくべきだと思いますね。
もちろん、
圧倒的な実力がなければいけませんが・・・
まあ、参考まで。
この他にもいくつか同じような話…。要するに『プロ野球のスカウトっていうのはその選手の野球選手としての能力はもちろん見てますけど、意外とそれ以外の部分も見てるんですよ』という話をさせていただいたことがあるんですが…
何気なくツイッターを見ていると非常に面白い話が紹介されていたので、ぜひご覧ください。
元アルビBC監督で現西武の橋上コーチの本なのですが元石川の南投手が圧倒的な成績を残してもNPBに呼ばれない理由がやっと分かりました。
これドラフトにも関わってきますよね。 pic.twitter.com/ILBdEvKC4f— yamashida (@naturalymst) 2018年9月27日
このように能力はあってもチャンスを与えてもらえないことって実はたくさんあるんですね。これって本当にもったいない話なんですけど残念ながら若いうちはこういうことの大切さに気づきにくいんですよね。きっとこの本を書いたとされる橋上氏もおそらく若い頃は気づいてなかったと思いますよ^^;
そこでですね、今日はこの記事を紹介しようと思うんです。
©日刊スポーツより
ラグビー界のメッシ!? クリスティアーノ・ロナウド!? 今月14日、元ニュージーランド代表で、7月に神戸製鋼と2年契約を結んだSOダン・カーター(36)のトップリーグデビュー戦を取材した。「オールブラックス」112キャップを誇り、世界最優秀選手に3度輝いたスーパースターのプレーを見ようと、会場の秩父宮ラグビー場は、超満員。カーターがボールを持つ度に歓声が沸く、お祭り騒ぎとなった。
試合は、自らトライも奪い、21得点。司令塔としてチームを勝利に導いたプレーはさすがの一言だったが、その魅力はピッチの上だけではなかった。翌日に都内で行われたトークイベントにゲストとして登場。頂点を極めた自身のキャリアを振り返った。
特に印象的だったのは、国を代表してプレーする心構えについてだ。ニュージーランド代表では、初キャップのタイミングで一冊の本を受け取るという。本の前半部分はオールブラックスの成功の歴史などが記されており、そのジャージーを着てプレーする意味を学ぶ。国中の期待を背負うオールブラックスとして戦うことは、カーターにとっても常に特別なものだった。
カーター 誰もが死ぬまでオールブラックスとしてプレーしたいが、それは不可能。初めてジャージーをもらった時に考えるのは、自分が代表を去る時に、オールブラックスを守れたかどうか。もらったジャージーにいかに価値、誇りを加えられるかが重要なんだ
本の後半部分は白紙になっており、それぞれの選手が自由に使い方を考える。11、15年と2度のW杯優勝を経験した36歳は、心の整理のために使っていたと明かした。
カーター 落書きをしたりする選手もいるが、私はキャプテンズラン(試合前日練習)の日の芝を、その本のページに入れていた。そして、自分がその試合で何をしたいのか、何にフォーカスするのかを2、3個書いていたんだ
03年に初キャップを獲得したカーターは、司令塔として10年以上も代表でプレー。W杯優勝3回、テストマッチの通算勝率が80%に迫る常勝軍団の強さについても触れた。
カーター 大切なのは誰1人、チームより大きな存在はいないということ。オールブラックスは、試合後のロッカールームを全員で掃除する。そして、実際にほうきを持っているのが(主将として3度W杯出場の)リッチー・マコウだったり、コーチだったりする。全員が現在地を把握できているか。その教育がオールブラックスにはあるんだ
カーターは、ニュージーランド協会のスティーブ・チューCEOとの会食した際に、突然同氏から足を蹴られたエピソードも披露した。理由を尋ねると、チュー氏は「君の足がちゃんと地に着いているかを確認したんだ」と応えたという。
濃密な1時間。司会者がイベントの終わりを告げると、それまでの言葉を裏付けるような光景を目にした。会場スタッフが写真撮影の準備に入ろうとした時、カーターは座っていたいすを自ら持ち、ステージの外に運び出したのだ。関係者もファンも驚いたが、本人は事もなげ。俳優のような見た目も含め、「スター」たるゆえんを、これでもかと見せつけられた。
デビュー戦の試合後、試合に敗れたサントリーの沢木監督は言った。「素晴らしい教科書が日本に来た。ちびっ子だけではなく、全員の見本になる」-。19年W杯開幕まで1年。日本にいる英雄から学ぶことは多そうだ。【奥山将志】
男前で、超一流のラグビー選手で、おまけに人間性も素晴らしいって…
どこかに悪いところがないか探したくなりますけど^^;
やっぱり一流のたたずまいというのがあるんだと思います。
もちろんそういうことを教えてくれることっていうのはあまりありませんが、いろんなアスリートを実際に見て『できる野球選手としてのたたずまい』っていうのを身につけてほしいですね。
【野球が一流だから人間性も一流なのか】【人間性が一流だったから野球選手としても一流になれたのか】これはどっちかはわかりませんけど野球選手としての能力を高めることだけに夢中にならず、人間性を磨くことも忘れないでほしいなと思っています。まあ、個人的に今の時代は【人間性が超一流の人しか超一流の野球選手にはなれない】と信じてますけど…
まあ、参考まで。
では、また。
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