こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
いきなりですが、この画像をご覧ください。
これは4月10日のヒューストン・アストロズvs.ミネソタ・ツインズの試合でミネソタ・ツインズの左の強打者であるローガン・モリソン選手が打席に立った時のアストロズの守備シフトです。あっ!ちなみにモリソン選手というのはこういうバッターなんですが…
まあ、ここまでのシフトはなかなか見ることはないんですが、過去にはサヨナラの場面でこういうシフトもありました。
で、こういうシフトが主流になってきたのでそろそろ私たちも賢くなりましょう。
ということで、まずはそもそも『なぜ、こういうシフトを敷くのか?』という話なんですが…
どうでしょうか?
バッターが引っ張り専門だからでしょうか?
でも、例えば大谷翔平選手は逆方向にもホームランを打てる選手です。それでも大谷翔平選手が打席の時は相手チームの内野手はシフトを敷くんですね。
それはなぜでしょうか?
実はゴロになるのはそのほとんどが引っ張った打球だからです。
それは大谷翔平選手でも変わらないんですね。彼がいくら逆方向にホームランを打ったとしてもそれはフライなわけです。ゴロではありません。で、内野手というのは基本的にはゴロをアウトにするのが仕事なわけですからゴロがたくさん飛んでくるであろうところに守るわけですね。ですから先ほどのモリソン選手のシフトを見てもらってもわかると思いますがレフトには誰かを置いておきますよね。
これはレフト側にはフライが飛んでくる可能性があるからです。
で、私がよく言うのは『そういうことを理解した上でバッティング練習をした方がいいよ』っていう事なんですね。
どういう事かというと…
逆方向にフライを打つのは技術的には簡単なことで、逆方向に低い打球を打つのが難しいんですね。それとは逆で引っ張ってゴロを打つのは技術的には簡単なことで、引っ張ってフライを打つのが難しいわけです。
まあ、レベルが高くなってくればくるほどバッターはその事実を理解していて例えば犠牲フライで良いような場面では多くの選手が逆方向に打ちますよね。例えば、WBCではこんなシーンがありましたけど岩村選手はこの時、バッティングの性質を理解して打ち上げたように思いますね。
だから、MLBの選手たちも狙って逆方向にゴロを打つようなことはしません。もちろん、たまたま逆方向にゴロがいくことはありますが狙ってそういうことをするとフライが上がる可能性があることを知っているから、やるとしたらバントなんですね。
まあ、試しにチームのスコアブックでも見てください。ゴロアウトが多い方向とフライアウトが多い方向っていうのは顕著になりますから。
ですから、バッターならバッティング練習の時は逆方向には低い打球を打つ練習をして、引っ張った時にはフライを打つ練習をする。で、指導者ならそういうバッティングの性質を理解しながら選手の状態を把握してアドバイスをするんですね。そしたら救われる選手はたくさん出てくると思いますよ。
ただ闇雲に「フライを打て!」とか「ゴロを打て!」ではなくて「こういう状態だからこっちにフライを打ってみろ」とか「こういう状態だからこっちに低い打球を打ってみろ」とか…
まあ、やってますよね^^;
余計なお世話でした。すみません。
まあ、とりあえず今日はバッティングの性質のお話でした。参考まで。
では、また。
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