こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
今日はチャーリー・ブラックモン選手のバッティングを見ていただこうと思います。というのも誠に勝手ながら私自身がこのブラックモン選手のバッティングが大好きだからです。彼が何より素晴らしいのは…
あっ!その前にブラックモン選手をご存じない方のために少しだけ彼の紹介した方がいいですね。
ご覧の通り、毎年安定した成績を残しながらついに昨シーズン(2017年)、首位打者と最多安打を獲得したのがブラックモン選手です。特に2017年の成績は素晴らしいですよね。644打数213安打で打率が.331。本塁打が37本で打点は104打点。出塁率.399で長打率が.601。OPSはちょうど1.000。そして盗塁も14。これだけの選手ですから、もっと日本でも話題になってもいいんですけどね。ちなみについ最近、ロッキーズと6年総額1億800万ドル(約115億円)で契約しましたので約19億円プレイヤーです。そして、今年もすでに7本塁打を打ち、その打率は.309。出塁率は.387で長打率が.745。OPSはなんと1.132です。
そんな彼のバッティングで私が最も気に入っているところは彼の右肩です。ぜひ、彼の動かない右肩をご覧ください。
.@Chuck_Nazty is back in the lineup and making an immediate impact. pic.twitter.com/X2wgnGnZ2V
— MLB (@MLB) 2018年4月14日
これは、きっと意識して止めているだろうなと思って彼が素振りをしているシーンを探してみました。少し画像が粗いんですが、ぜひご覧ください。
彼がバットを振り出すまで背中に書かれている背番号と名前がずっと同じ見え方をしているのがわかると思います。そういえば年末年始だったでしょうかね?落合氏がテレビでこんなことを言っていました。
【肩の位置を変えない】
まあ、バッティングの極意ですよね。いや、動かさずに打つのが極意というわけではなくて、「動かさないでおこう」と思うことが極意だと思います。感覚的な話で申し訳ないんですが「動かさないで…」でちょうどいいと思います。それでも多少は動きますから。ただ、「動かしてもいい」って思うととんでもなく動いてしまいますので差し込まれたり、泳いだりっていうのが多くなりますよね。それに肩を入れてはいけないとかっていうわけではないんですよね。『肩の位置を変えない』です。
例えばですけど…
ペッパーゲームがありますね。日本で言うところのトスバッティングですか。基本的にはピッチャーにワンバウンドで返す練習ですね。この時、反動を使わないでしょ?使わないはずです。そうなんですよね。別に誰かに何かを教えてもらわなくても正確に打ち返そうと思ったらできるだけ無駄な動きをせずに打ち返すんですよね。
でも、ロングティーなんかになると別ですよね?遠くに飛ばそうと思ったら反動をつけて打つはずです。これも面白いもので誰かに何かを教えてもらわなくても強く打とうと思ったら体を大きく使うんですよね。
で、バッティングというのはこのバランスをとるものだというのが私の考えです。バットの芯にはよく当たるけど打球速度が遅い。これではダメです。でも、いくら打球速度が速くてもバットの芯に当たらない。これもダメなんですね。一番良いのはバットの芯によく当たるし、打球速度も速いバッター。ここを目指すのがバッティングなわけです。
そう考えた時にバッターがまず身につけなければいけない技術はというと…
それはボールを捉(とら)える技術だと思います。
捉えるというのはバットに当てるという意味ではなくて、ボールの動きを把握するという意味です。
そういう考え方からブラックモン選手のバッティングを見てください。
バットを振り出すまで顔がほとんど動かないということに気づくと思います。これで160キロ以上の打球を打つっていうのがバッターとしての究極なのではないでしょうか。
例えばですけど…
ライフル射撃(固定された標的に対して射撃をして得点を競うスポーツ)がビックリするほどうまかったとしてもですよ。動く獲物をハントするためには射撃をする前に動いている獲物の動きを捉えないといけないですよね。その動きが捉えられないんだとしたら射撃の技術なんていうのは使い物にならないはずです。
これをバッティングに変えてみると…。どれだけキレイで美しいと言われるスイングを持っていたとしても投げられてくるボールそのものの動きを捉えられなければそのスイングは使い物にならないということです。
そういう意味でもこのブラックモン選手のスイングは私は究極に近いと思うんですよね。完全にボールを捉えてますからね。技術のない多くのバッターのようにボールに振り回されていません。まあ、130キロ台のボールだったらまだそれでもなんとかなるかもしれませんけど、140キロ以上になってきて縦の変化やチェンジアップが混ざってくるとそりゃあ技術のないバッターはクルクル回りますよね。
でも、これからの野球というのは150キロのボールや140キロ台で動くボール、それからチェンジアップに縦の変化球を打てないと生き残っていけないわけですからね。打たせてくれてるようなボールを遠くに飛ばして「やったー!」って言うのは私たちぐらいの年代になったらいくらでもできますから。今はレベルの高いボールを打ち返すためのバッティングフォームを身につけてほしいなと思います。そのためにもブラックモン選手の打ち方は非常に参考になりますので、ぜひ研究してみてください。
では、また。
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