こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
2014年から4年連続で最多奪三振のタイトルを受賞している楽天の則本昂大投手。彼は本当に素晴らしいストレート(4シーム)を投げていますよね。
そのストレートの回転数はなんと2544回転(毎分回転数)を記録したこともあるそうです。
國學院大學の神事准教授によるとMLBの平均回転数が2270回転だそうですので則本投手の2544回転というのがいかに驚異的な数字かお分かりになると思います。
また、神事准教授によると回転数が多くなると揚力(ボールを持ち上げる力)も大きくなるそうで…
則本投手のストレートはMLBの平均と比べてみても約8センチ落ちないそうです。
ですから、多くのバッターは則本投手が投げるストレートのだいぶ下を振ってしまうんですって。
そんな驚異的なストレートを投げる則本投手なんですが、その感覚を話している動画がありました。
お聞きいただいた通り、さすがの感覚です。
溜め(タメ)を頭だけではなく体でも理解しているんですから、そりゃあスゴいボールを投げれるはずです。
で、私が気になったのはここですね。
「お尻からいくことによってカラダの開きもなく、グッと前に持っていけるので…」
本人はこの感覚のようですが、私は彼が右脚の内側に溜められるのは、以前、このブログでお話したように左腕の使い方がうまいからではないかと思っています。
私は以前の記事でこういうことを言いました。
今日はピッチングの時にこうやったら「溜め」られるようになったというのをひとつだけ紹介します。
それは…
投げにいく時にグラブ側の手を回内させる方法です。
もう、まさにこの形っていうのがこの形です。
チャップマン投手は左投手なので右腕になりますが、彼は右腕と右股関節を回内させています。そして左股関節は絞らない。この形が「溜め」を作るための最高の形だと個人的には考えています。
もちろん、これはグラブ側の腕を回内させるだけですからチャップマン投手のような鋼の肉体がなくても大丈夫です。誰でも今すぐにトライできるので、ぜひトライしてみてください。やってみるとわかると思うんですが後ろ側の股関節(右投げの場合は右股関節)に何かが溜まるのを感じられると思います。
できれば試しに『グラブ側の腕を回内させないで投げにいった時の右股関節(右投げの場合)にできる溜め』と『グラブ側の腕を回内させて投げにいった時にできる右股関節(右投げの場合)の溜め』の違いを感じてみるといいでしょう。
これを私の体で試してみると驚くほどの違いがあるんですが、あなたの体ではどうでしょうか?
ぜひ、試してみてください。
そして、実際に則本投手が投げている姿を見てみると…
美しいですね。
左腕の使い方が最高です。
あっ、せっかくですからチャップマン投手と比べてみましょうか。
このグラブ側の腕の回内が溜めに大きな影響を与えているのではないかというのが私の考えです。
指導者の方は試しに溜め(タメ)がないなと思う選手がいたら、その選手のグラブ側の手の使い方を見てみてください。おそらく、その手は手の甲がキャッチーに向いているはずです。反対に溜めれてるなという選手がいたら、その選手のグラブ側の手の使い方を見てみてください。おそらく、その手は手のひらがキャッチャーに向いているはずです。
まあ、もちろん選手によって合う合わないがありますので、どんな選手もこうしなさいというわけではありませんが溜めれていない選手には試してみてほしいなと思います。
まあ、参考まで。
では、また。
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