バッティング

【オリックス・吉田正尚選手のバッティングから考える】バッターに必要なバッティング技術とは?

こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。

昨日、オリックスの吉田正尚選手がオープン戦でホームランを打ったそうです。

ということで今日は少しだけ吉田正尚選手の本当のスゴさをお伝えしようと思います。

まあ、彼のスイングがどれだけ素晴らしいのかは彼がまだ大学1年生だった頃から何度も紹介しています。

青山学院大学一年生の吉田選手。

敦賀気比高校出身です。

その吉田選手、一年生でレギュラーを獲得。

それだけでも凄いんですが・・・

なんと!

今日!

ホームランを打ったそうです。
↓↓↓
青学大、1年の指名打者が活躍/東都大学(サンスポ)

とんでもないな(^^)

さらにもう1安打で今日は2安打。

これで合計3安打。

東都の最多安打記録である134安打まであと131本です。

頑張れ!吉田選手。

キミは青木選手のようになれる!

スイングスピードはすでにプロでもトップクラス。

プロでも、です。

145キロだそうですからね。

本当に鋭い。

そんな吉田選手。

注目して下さい。

ベースボールバイブル公式ブログ

ですから、もうスイングの鋭さについては話さなくてもいいでしょう。そもそも誰が見てもスゴいスイングをしていますからね。ということで、今日は彼の素晴らしいバッティング技術についてお話します。

実は彼が持っている素晴らしい技術というのがボールコンタクト能力です。

そもそも、あなたは彼が滅多に空振りをしないバッターだということをご存知でしょうか?

この話を聞いて意外に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが彼が空振りをする確率というのはわずか6%だと言われています。同じようなフルスイングで話題になるソフトバンクの柳田選手の空振り率が10%を超えているという事から考えると、この6%という数字がどれだけスゴい数字かわかってもらえると思います。しかも、彼の場合、空振りをするのは浅いカウントの時だけです。要するにツーストライクになると彼はスイングを変える傾向があるんですね。その証拠に彼の三振数を見てください。

2016年が258打席で34三振、2017年は268打席で32三振。ですから、彼の三振率は2016年が.132で、2017年はわずか.119ということになります。

これがどれくらいスゴい数なのかというのをわかってもらうために昨シーズン、パ・リーグで首位打者を獲った秋山選手(西武)の三振率と比べてみましょう。秋山選手の昨シーズンの打席数は659打席。そのうちに三振をしたのが『97』。ですから、その三振率は.147ということになります。では、打率2位の柳田選手(ソフトバンク)はどうなのかというと551打席で123三振ですから、その三振率は.223。打率3位の茂木選手(楽天)は450打席で84三振ですから、その三振率は.187ということになります。

ちなみにセ・リーグを見てみると首位打者の宮崎選手(横浜)は523打席で47三振ですから、その三振率は.090。これは異常ですが2位のマギー選手(巨人)は586打席で107三振なので三振率は.183。3位の大島選手(中日)が521打席で66三振なので三振率は.127ということになります。

まとめると…

秋山選手(西武) .147
柳田選手(ソフトバンク) .223
茂木選手(楽天) .187
宮崎選手(横浜) .090
マギー選手(巨人) .183
大島選手(中日) .127

吉田選手(オリックス) .119

このように両リーグの上位3傑と比べてみても吉田正尚というバッターのコンタクト能力がいかに優れているかがわかると思います。ですから、僕は彼が大学一年生の時から『彼は青木選手のようなバッターになれる!』と言い続けているわけですね。彼のコンタクト率から考えるとホームランバッターというイメージではないということです。ただ、彼が本気でホームラン王を目指すのであればそれはそれで可能です。ただ、その場合は彼の中に『三振をする勇気』、要するにコンタクト率を落とす勇気が必要です。それがあれば彼はホームラン王を間違いなく獲るでしょう。でも、僕が彼と話してきた印象では、彼はコンタクトヒッターとして生きていこうとしているように感じています。これは勝手な僕のイメージですが、彼は3割20本を続けていくバッターとして生きていこうとしているのかなという印象です。

さあ、では…

次は逆に吉田正尚選手の課題を書いてみましょうか。

僕は2016年のシーズン後に台湾で行われていたウインターリーグで吉田正尚選手が大活躍をしている時にこんなことを書きました。

僕の想像をはるかに上回るスピードで成長しています。

1年前に僕は彼に「心配せんでも日本のプロ野球界ではすでにトップレベルやから」って言ったんですよね。

あれから1年で…

すでに何本の指に入るんでしょう。

いや、そんな甘いことばっかり言ってたらダメですね。

ここは吉田選手のためにも厳しくいきましょう。

正直な話…

現状ではまだ獲れるタイトルはない!

ぜひ、タイトルが獲れると思わせてくれるレベルまで成長して欲しいですね。

別格。だからこそ厳しく!【吉田選手のバッティングについて】|ベースボールバイブル・オフィシャルブログ

では、彼の数字がどうなっていくと首位打者を獲り、30本以上のホームランを打てるのかというと…

ボール球を見極める確率とストライクをスイングする確率を上げることです。

すでにコンタクト能力が日本ではトップレベルの選手なわけですから、彼の場合はあとはこの2つの能力を上げることができれば本当に手のつけられないバッターになります。

2017年の時点でボール球を見極める確率が75%なので、これを80%まで上げたいですね。ちなみに80%を超えれば一流のバッターです。でも、ボールを見極めようと思うとスイングができなくなるでしょ?要するに、何があってもとにかくバットを振らなければボール球を見極める確率は100%だって達成できるわけですね。でも、バッターというのはそういうわけにはいきません。ボールを打たなければいけないわけです。その時に大切になってくる能力というのがストライクをスイングする能力です。彼の場合、その数字が約60%なんですね。この数字が70%を超えてくると超一流のバッターになっていることでしょう。ただ、バランスの問題でもあるので今のボール見極め率(75%)でもストライクスイング率が70%以上になってきたら首位打者争いはするのではないでしょうか。(※ちなみに柳田選手のストライクスイング率は75%を超えると言われています)

ということで今回は吉田正尚選手が持っている素晴らしいバッティング技術とこれからの課題を書いてみたんですが、こういう話があなたのバッティング技術の向上に役立ってくれれば嬉しいです。

まあ、参考まで。

では、また。

 

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