こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
昨日はバッターにとっては打球速度が大切なんだという話をさせていただいたんですが、ご存知の通りこの打球速度というのは厄介なもので簡単に速くできるものではありません。打球に角度をつける(フライを上げる)というのはやろうと思えば今日から簡単に誰もが挑戦できてコツさえつかめばすぐに上げることができますが、打球速度はそういうわけにはいかないのです。
ちょっと話は変わりますがピッチャーだったら…。いや、ピッチャーじゃなかったとしても自分が投げるボールの球速が知りたい野球選手はたくさんいますよね。スピードガンを持っていたら「僕の投げるボールのスピードを測ってください!」と言ってくる選手はたくさんいます。ところが「僕の打球速度を測ってください!」と言ってくる選手はほとんどいません。でも、言ってきた選手が何人かいたのも事実で現在、オリックスで活躍している吉田正尚選手がその一人です。あれは彼がまだ高校2年生の頃で時期も冬場でしたけどトスバッティング(ティーバッティング)で彼が出した打球速度が140キロぐらいでしたね。今は160キロ以上出せるでしょうけど…^^;
ということで、日本で野球をしている多くの野球選手にも、もっともっと自分の打球速度を気にしてほしいですし、もっともっと自分の打球速度を速くすることに挑戦してほしいなと思っているんですが、ここで一度、基準というかいろんな選手の打球速度を見てみましょうか。
まず、実戦編では日本人としての最速はやっぱり松井秀喜氏なんですかね。彼が出した最高速度が117マイル(約188キロ)だと言われています。現役最後に打ったこのホームランの打球速度は114マイル(183キロ)だったそうです。
まあ、松井秀喜氏は別格だとしてもMLBに挑戦しようというような日本人選手は最速なら100マイル(約160キロ)以上は出せる選手です。これが出せずにMLBに挑戦した選手はやっぱり厳しい結果に終わっている傾向があります。
では、他の選手たちの打球速度も見てみようと思うんですが、実は日本には打球速度を測っている動画というのはあまりありません。でも、海外の野球選手が打球速度を測っている動画というのは結構あるんですね。この辺からもバッターとして大切だと思っていることに違いがあることがわかると思います。ということで、いくつかの動画を紹介します。
鋭いスイングをしているこの選手の打球速度が85マイル(約137キロ)〜87マイル(約140キロ)です。彼の場合は真っ芯に当ててこのスピードです。ただホームランを打とうと思ったら30度前後の打球が求められて、その打球を実現するには少しこすり気味で打たないといけないわけですね。よく考えてみてほしいんですが、いや、よく考えなくてもこすり気味で158キロの打球を打ってしまうMLBの選手というのがどれだけ怪物なのかわかると思います。その他の選手はこんな感じです。
【83マイル(約133キロ)〜87マイル(約140キロ)】
【87マイル(約140キロ)〜91マイル(146キロ)】
【右打ち89マイル(約143キロ) 左打ち82マイル(約132キロ)】
【83マイル(約133キロ)〜90マイル(145キロ)】
そして、最後はブライス・ハーパー選手なんですが、あれは6年前の2月。まだデビューもしていないブライス・ハーパー選手をベースボールバイブルで紹介した時。(※世界の広さを実感する。《ブライス・ハーパー選手》|ベースボールバイブル)この時はまだ日本では全くの無名だったハーパー選手なんですが6年経った今、ハーパー選手は多くの日本人が知るスーパースターになりました。それもこれもこのスイングがあったからなんですね。ぜひ、ご覧ください。
置きティーで96マイル(約154キロ)を叩き出すパワー。動いているボールなら105マイル(約169キロ)を出してしまう怪物。しかもレベルの高いハンドアイコーディネーションの持ち主。そりゃあ活躍しますよね。
ですから日本の選手も自分の打球速度を知る習慣をつけてみてはどうでしょうか?練習に対する意識が変わるかもしれませんよ。スピードガン(速度測定器)なら今は意外と安い値段でありますからね。
まあ、参考まで。
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