こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
ただいま前川さんのDVD第2弾を制作中です。
第2弾は『バントの極意』
昨今の野球ではどんどんバントが減ってきているそうです。
メジャーリーグは今シーズン、ホームランブームに沸いている。前半戦はヤンキースのアーロン・ジャッジ、ドジャースのコディ・ベリンジャーという2人のルーキーがアーチの量産で両リーグを席捲(せっけん)。後半戦に入るとマーリンズのジャンカルロ・スタントンがハイペースでホームランを連発して、MLBでは16年ぶりとなる60本の大台への期待も高まっている。メジャー全体でも、2000年に打ち立てられたシーズン5693本塁打の最多記録が塗り替えられそうな勢いだが、その陰で確実に減りつつあるものも存在する。
先月のことになるが、筆者がゲスト出演した『スポナビライブMLB』で、こんな“珍しい”シーンに出くわした。5対3と2点をリードしたカブスの8回表の攻撃。無死一塁から打席に入った6番のアレックス・アビラ捕手がカウント1ストライクからの2球目をバントして、走者を二塁に進めたのだ。
アビラはその前の打席で本塁打を打っており、『ESPNスタッツ&インフォメーション』によると、今季のメジャーで1試合に本塁打と犠打を記録した捕手は2人目だという。これは確かにレアだ。だが、実は今のメジャーリーグでは犠打、すなわち送りバントそのものがレアになっている。
ただ、バントが減っている理由の一因としてこんなことも書かれています。
もう1つ、メジャーで送りバントが激減した理由として、先の記事には興味深い証言が登場する。
「彼ら(選手たち)は練習しないからバントができない。バントの仕方も分かっていないんだ。私に言わせれば、バントは練習さえすれば、世界中で最もたやすいことだよ。でも練習しなければ、世界で一番難しいことなんだ」
そう語っているのは、現役時代にシーズン最多犠打をマークしたこともあるフィリーズのラリー・ボーワベンチコーチ。確かにメジャーリーグの試合を見ていると、お世辞にもバントがうまいようには見えない選手も多い。サインが出ても、簡単には決められないこともしばしばである。それならベンチが送りバントのサインを出すことをためらうのも、仕方のないことかもしれない。
まあ、彼らは打つのが得意なんだからガンガン打てばいいのかもしれません。
ただ、実際、絶対に負けられない戦いになった時に…。要するにチャンスを広げる最も大切な場面で出されるサインが送りバントなんですね。
これは何も日本だけの戦い方ではなくてWBCの決勝ラウンド(準決勝)・プエルトリコvsオランダの試合がタイブレークになったんですが、そこで両チームが選択したのはバントだったんですね。
【World Baseball Classic(ワールドベースボールクラシック)の日本語サイトより】
もちろん初回からバントを選択するというような野球はこれからますます減っていくとは思いますが、すでに各世代が取り入れ、ついにセンバツでも導入されることになったタイブレーク。そこではバントが選択されるシーンが多くなるのではないでしょうか?
もちろんバントに対する考え方は人それぞれだとは思いますが、これからの野球選手はタイブレーク導入を機に「あの時、俺がバントを決めてれば…」と後悔する選手が増えていくんだろうなと思ってしまいます。なぜなら、これからの野球というのはバントをする機会は確実に減っていきます。ですが、最も大切な場面ではバントを求められるという大変な時代に突入するんですね。練習量も減り、試合でバントをする機会も減り…。それでもタイブレークでは「バントしろ!」と平然とサインが出るわけです。
もっとよく考えてみとタイブレークは大抵が無死一二塁だそうです。これは大変なことです。だって、相手のチームは確実にブルドック(バントシフト)ですからね。
初球はエバースでワンストライク…。2球目に三塁側へ転がそうとしてファール…。3球目は意地でもボールに当ててという気持ちが強すぎてボール球に手を出しスリーバント失敗。すでに甲子園でのタイブレークではこういうシーンが増えると予想されています。
そこで先ほどの動画の中にあった坂本勇人選手のバントをもう一度見てください。
実はこの時、坂本選手が三塁側にバントをできたのにはワケがあるんですね。ぜひ、そういうことを前川さんの第2弾の教材『バントの極意』で学んでほしいと思います。楽しみにしておいてください。
では、また。
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