バッティング

ホームランを打つための4つの条件とは?

こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。

どうすればホームランが打てるのかという動画があったんですが、その動画によると数年前のデータではホームランというのは平均してみると43打席に1回しか打てない打球なんだそうですが、そのホームランを打つために力学、身体能力、技術、脳の謎に迫っていました。

まずは力学からで『そもそもホームランを打つためにはどれくらいの力が必要なのか?』というと…

約140gのボールを時速140kmで投げたとするとその衝撃力というのは1,088キロになるそうです。要するに、わずか140g程度のボールが140kmのボールを投げることで1tの弾丸に変身してしまうんですね。

そのボールを100m先のスタンドに放り込むには時速120kmのヘッドスピードが求められるそうです。ちなみに松井秀喜選手のヘッドスピードは139kmで、プロ野球選手の平均が130km、あの王貞治氏は135kmだったそうです。

では、松井秀喜氏はなぜそれほどのヘッドスピードを出せるのかという謎に迫るために彼の身体能力(現役時代)を6項目の測定(持久力・脚伸展パワー・除脂肪体重・各筋肉の厚さ・伸展屈曲パワー・すばやい動きの力)で分析してみると…

確かにプロ野球選手の平均値と比べると筋肉量は多かった(体重が約100kgで除脂肪体重は87.7kg)ものの松井氏の上半身は特に目立った点はなく、大きく発達していなかったそうです。しかし、下半身の発達の仕方、特に太ももの筋肉が驚異的に発達していて、一般成人男性の脚伸展パワーの平均値は1536wでプロ野球選手の平均が2200wなんですが、松井氏は3307wという驚異的な太ももを持っていたそうです。

ぜひ、脚伸展パワーに注目してそのスイングを見てください。

それから松井氏は他の選手よりも長くボールを見ていたと言われています。まあ、それはスイングスピードが速いので当然のことだとは思いますが一般的に投手が投げてから打者まではおよそ0.4秒。プロ野球選手の平均スイング時間は0.23秒。つまり投手が投げてから0.17秒間ボールを見ているということになります。しかし松井氏のスイングは0.2秒。つまり平均的なプロ野球選手よりも0.03秒長くボールを見ていられるということなんですが、この0.03秒を単純に距離にしてみると1.3mなんですね。

こういう分析を見てみるとホームランバッターには『速いヘッドスピード』が必要だということがわかります。

そして、次は技術なんですが…

掛布氏によるとホームランバッターに求められるスイング軌道は『ダウン→レベル→アップ』で、映像で分析してみるとほとんどのホームランバッターがそういう軌道であったとされています。

それよりも次のの話が面白くて…

バッティングのような急速で正確な運動をするためには小脳の中にある『モデル』が大事な働きをするんだそうです。

通常、人間が身体を動かす時というのは大脳が身体に指令を出し、その様子を目で確かめながら動かします。しかし、このシステムではバッティングのような瞬間的な反応には追いつけないそうです。そこで大脳は瞬間的な反応を小脳にある『モデル』と呼ばれるプログラムを使って行っていて、その小脳には脳細胞で構成される3万個もの『モデル』があるそうです。

では、小脳の『モデル』とは何なのかというと…

はじめて自転車に乗ると多くの人がバランスを保てずにフラフラします。このフラフラした状態は右に左に次々と重心が変わる非常に速い動きのため大脳がバランスを保とうと状況を見ながら指令を出す時間がないために生じているんだそうです。

しかし人間は失敗を重ねながら、いかにしてうまく乗るかを失敗点や改良点を大脳がチェックし、その情報を次々と小脳に伝えていて、その情報が統合されると自転車に乗るという一つのモデルが完成するそうです。すると、次からは大脳は小脳の『モデル』を使って指令を出すようになり、この指令は大脳だけが指令を出している場合と違い、どのように動くかを考えなくても過去の経験による情報が詰まった小脳の『モデル』を使うので意識せずに瞬時の反応が可能になるそうです。

このようにして小脳には車を運転するときや包丁を使うときのような無意識のモデルが存在しているんですが、実はそこに個人差があるようです。大脳がチェックして小脳へ送る失敗の情報や成功の情報が人によって違うそうです。しかも小脳に送られる情報の速さや量も脳内の細胞活動の違いによって人それぞれ異なるようで、おのずと出来上がる『モデル』も変わってくるそうです。人によって自転車に乗れるまでの時間や運転技術の違いが生まれるのはこのためで、これを一般的に『センス』と呼びます。

バッティングにおいてもこれと同様に『モデル』の個人差が生まれます。通常のバッターの『モデル』はホームランにできるボールのコースが非常に少なく、ピッチャーが誤って投げてしまった絶好球や自分の得意なコースをホームランにするプログラムしか持っていません。しかし、ホームランバッターというのは過去のバッティング経験において大脳と小脳が活発に働き、絶好球はもちろん、ホームランを打つのが難しいとされるボールまでホームランにしてしまう優れた『モデル』を持っていると考えられるそうです。

これを聞いて思ったんです。

小さい頃からひたすら自分が打ちたい打球を打っていたバッターが持つ『モデル』と、そうではなかったバッターが持つ『モデル』というのは全く違うんだろうなって。

ですから、こういう話を頭の片隅に置いておきたいですね。

で、話をまとめると…

『速いヘッドスピード』『優れた大腿部の発達』『バットの軌道』『小脳のモデルの瞬間的な反応力』これらが集まってホームランが生まれるということでした。

まあ、参考まで。

では、また。

 

 

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