こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
「肩の力を抜け!」
あなたはこのセリフを言ったり言われたりしたことはありませんか?
ところで…
どうすれば肩の力は抜けるんでしょうか?
深く考えたことはないと思います。
そこで今日はこの本に書かれている話を紹介させていただきますね。
一流選手の動きはなぜ美しいのか からだの動きを科学する (角川選書)
たとえば、あなたが野球チームの監督だとします。チャンスに味方の打者がバッターボックスで構えたときに、明らかに肩をつり上げて力んでいるのをみたら、なんと言いますか。「肩の力を抜け!」と思わず言いたくなりますよね。実に直接的な表現です。エラーをしたら、エラーをするな。空振りをしたら空振りするな。これなら誰でも監督ができます。
胸を閉じる前肩を修正するようアドバイスをするのが得策です。結果的に胸の力を抜けるようにもっていく。これが優れた監督です。優れた監督、手腕のある監督は、実に関節的に搦め手で攻めます。直接操作してそうさせるのではなく、裏を整えてそうなるようにもっていきます。
わが国のプロ野球で活躍するカブレラ選手(※初版発行 平成24年2月25日)の、あの独特のからだを反らすルーチンワーク。あれはバッターボックスに入ってから構える前に行う姿勢づくりとも言えます。いろいろな意味がカブレラ選手の思いにはあるでしょうが、胸の筋肉をストレッチすることで自然と肩の力みを外すことに寄与していると思われます。「肩の力を抜け!」ではなく、胸の力が抜けると、肩の力が抜けるのです。
繰り返しますが、からだの操作は、直接操作で「そうする」のではなく、間接的に「そうなる」ようにもっていく。これが一流のからだ使いなのです。
直接操作で「そうする」のではなく、間接的に「そうなる」ようにもっていく。
この話を聞いたら、やっぱりあの選手の言葉がふと浮かんできました。
はい、イチロー選手です。
肩の力を抜くことについてイチロー選手はこんなことを言っています。
まさに一流。いや、すみません。さすがは超一流のアスリートですね。直接操作で「そうする」のではなく、間接的に「そうなる」ようにもっていってますもんね。
あっ、それから先ほどの本にはこんなことも書いてあります。
「鉄は熱いうちに打て」と言います。正しい姿勢やその感覚を筋肉や神経に覚え込ませるには、小学生のうちからが重要です。姿勢は躾ける必要性があるのです。姿勢とは姿の勢いと書き、躾とは身を美しくすると書きます。漢字に含まれる深い身体性を味わいたいものです。
ぜひ、このお話を野球上達の参考にしてみてください。
では、また。
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