こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 12/24号 [雑誌]
この号のナンバーに松井秀喜氏とそのお父さんの関係が書かれた話があるんですが、その話がいろいろと考えさせられる内容だったので紹介させていただきます。
松井秀喜 父が送った178枚のFAX。
幼い頃から、子どもを一貫して「さん」付けで呼ぶ親は、めったにいないだろう。
しかし例外もある。
「秀さん」
今年のワールドシリーズではMVPに輝いた松井秀喜は、こう呼ばれて育った。
松井の父には信念があった。
親と子どもは対等であること。
子どもは決して親のものではないこと。
であるからこそ、秀さんと呼んだのだ。
松井自身は、「さん」付けで呼ばれて育ったことに触れながら、次のように語っている。
「ひとりの人間として敬意をもって接してくれていました」
「どちらかといえば『放任主義』だったと思います」
「僕が決めた結論は、どんなことであろうと尊重してくれました」
ただ、「さん」付けで呼ぶだけではなかった。日々の生活における父の態度にも、人と人、対話の関係であることは貫かれていた。父に根付く信念に、ぶれはいっさいなかったのだ。
こうして育てられる中で、松井が感じとっていたのは、「自分は信用されているのだ」ということである。そしてそのことが、彼の中に、周囲に動じない姿勢を育んでいった。
プロ野球、メジャーリーグで取材した経験のある記者が語った言葉が印象的だ。
「松井さんは日本でもアメリカでも態度が変わらないんですよね。誰にも同じように接するし、自分のペースも変わらない、動じていないんです。だから、日本でもアメリカでも、同じように過ごすことができて、活躍もできたんじゃないですか」
対等の関係である上に、松井は父から、「自分の道は自分で決めるように」と言われて、育てられてきた。
といっても、決して放任であったわけではない。
巨人に入団して2年目からのことだ。父は松井に、気づいたことがあれば、ファックスを送り続けた。その数は178に達する。
「僕が決めたことは後押しをしてくれ、辛く、苦しいだろうというときにには様々な言葉で励ましてくれました」
息子の決断を尊重しながら、必要があればアドバイスを送り、力を貸す。それはただの放任とは言えない。
やはり親と子なのである。
・子どもは親のものではない。
・親と子どもは対等である。
・ひとりの人間として敬意をもって接する。
・子どもの決断は尊重する。
・子どもを信じる。
・必要なときにはアドバイスを送る。
松井秀喜氏はこういう信念を持ったお父さんに育てられたんですね。ぜひ、参考にしてみてください。
では、また。
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