こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
スポーツ報知にこんな記事がありました。
【金村義明の眼】岡本和真は“日本野球のしきたり”を選択したが…
大事に捕ろうとしたことが裏目に出た。8回、オースティンのゴロをはじいて同点内野安打にした岡本和のプレーだ。三塁に走者がいなかったら、牧の三塁線を襲った痛烈なゴロを横っ跳びして取った4回のような美技をしていただろう。三塁に走者がいたばかりに、岡本和は“日本野球のしきたり”を選択したのだ。
我々も例外ではないが、小さい頃から「ボールは正面で捕れ」と教えられた。さらに付け加えるなら「最悪でも体で止めろ」と。メジャーの教えは違う。体で捕るのではなく、あくまで「グラブ」で捕るものだ。
岡本和は体で捕ろうとした結果、足がそろって膝が硬くなってしまった。三塁に走者がいなかったら、岡本和の守備力なら逆シングルで難なく捕球していただろう。経験者には彼の気持ちが痛いほど分かる。
金村氏がおっしゃっているのは8回のシーンですね。
状況は違いますがMLBだとこういうことは結構あります。
ア・リーグ優勝シリーズという大事な試合で日本ではなかなかお目にかかれないプレーが出ました。でも、これが世界基準。ちなみに記録はエラーではなく左二塁打です。日本だと確実にエラー扱いでしょうけどね^^; pic.twitter.com/YAv6XBQ6G0
— ベースボールバイブル (@PROSHOP_AZUMA) October 17, 2018
まあ、日本で野球をしている選手にとっては非常に難しい判断です。
要するに、この時の考え方というのが沢山ありすぎるわけですね。
まずは…
「岡本選手は正面に回って捕っていても一塁はセーフ=バックハンドで捕りに行ってアウトにするべき」という考え方。
ただ、バックハンドで捕球できなかった(後逸した)場合…
「同点だけでなく打者走者が2塁に行ってしまい逆転の大ピンチがやってくる。しかも、次のバッターは昨シーズンの首位打者である佐野選手。」とマイナスに考えることもできる。
そう考えると…
「結果的に同点にはなってしまったが、岡本選手が後逸はしなかったので打者走者を1塁で止めておくことができた」とプラスに考えることもできます。
そして実際にジャイアンツは負けなかった。
で、個人的には日本というのは「負けない野球」「負けにくい野球」をしているように感じるので、岡本選手のプレーというのは実に日本的なプレーだったんじゃないかなと思うわけです。
それが良いとか、悪いとかっていう話ではなくて、日本野球らしいなと思いますし、負けにくい野球をするのは個人的には嫌いではありません。
ですから、岡本選手のプレーについてどうこう言うのではなくて、チームとしてどういう野球をするのか。
これは選手のためにハッキリさせておいてほしいなと思います。
簡単に言ってしまうと…
どうすれば負けないのかと考えてプレーさせるのか。
常にアウトを取りに行くという姿勢でプレーさせるのか。
前者であれば岡本選手のプレーはナイスプレーと評価されますし、後者であれば岡本選手のプレーは消極的なプレーと評価されてしまうわけですが、これって意外とハッキリしていないチームが多いと思いますよ。
で、
残念なことに常にアウトを取りに行く姿勢でプレーしているチームがコロッと負けるチームなんですね。
だから指導者は悩むのかもしれません。
でも、指導者は選手のためにチームとしての考え方だけはハッキリと伝えてあげてほしいなと思います。
まあ、参考まで。
では、また。
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