フィジカル

【ふくらんだ体を持って重いウエイトを挙げられるだけでは強いと言わない】元囚人が教える究極の自重トレーニング

こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。

実は数日前にアマゾン君に誘われてこの本を買ってしまったんです。

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

正直な話、衝動買いだったのであまり期待していませんでした。ただ、衝動買いをしてしまった理由は…

著者であるウェイド・ポールという人が元囚人(プリズナー)で、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者である、と。(ただ、本のプロフィール欄を読んでみると『彼の素顔は謎に包まれている』と書かれているので実在するのかどうかもわかりませんが…)そんな彼は1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間をアンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らしたそうです。そのタフな監獄の中でサバイブするために肉体を極限まで強靱にするキャリステニクスを研究・実践、“コンビクト・コンディショニング・システム”として体系化して自らの肉体を鍛え上げ、最終的には監獄内でエントレナドール(スペイン語で“コーチ”を意味する)と呼ばれるまでになったと書かれていました。

この紹介文を読んだ時点でこう思ったんです。

確かに監獄の中で舐められたくなかったら体を鍛えるしかないな〜。しかも器具はないし、サプリメントもない。もちろん食事も限られてるだろうし…。そんな中でどうやって筋骨隆々の人間が育つんだ?

そんな疑問を持ってしまったら買うしかありませんのでポチッと購入してしまいました。

まあ、本に書かれているトレーニングの内容は『自重で体を鍛えようと思ったらそういう発想になるよな』というものが多いですね。例えば、立った状態からブリッジ、そこから戻るとか…。逆立ち系のメニューとか…。他はプッシュアップ、スクワット、プルアップ、レッグレイズなど。もちろん参考になりますので学んでみるのもいいと思いますが、すでに豊富な発想があるアスリートなら、どうでしょう…。正直に言って満足されるかどうかはわかりません。ただ、まだ体を操るということに対して豊富な発想がないというのであれば非常に有益な内容だと思います。わずか2,000円程度でこれだけ学べれば素晴らしいですし、肉体にとっては良い投資になるはずです。

まあ、トレーニングの内容に関してはそんな感想なんですが、それ以上に彼の話が面白いんです。例えば、本の中ではこんなことが書かれています。

世界のどこの国であってもいい。ジムに一歩足を踏み入れると、自分は強いと思い込んでいるステロイドユーザーと出会う。彼らの自信は、周囲45センチの腕、重いバーをベンチプレスできること、タンクトップやTシャツからはみ出る大きな筋肉が背景になっている。

彼らは本当に強いのだろうか?

・正真正銘の筋力を持っている人は、その中に何人いるだろうか?
・体を完全に沈み込ませるワンアーム・プッシュアップ(片腕だけの腕立て伏せ)が20回できる人は、何人いるだろうか?
・立ったまま後ろに反り返って床面に手をつけることができる、柔軟で強い背骨を持つ人は、何人いるだろうか?
・支えを使わずに片足でしゃがみ込み、そのまま立ち上がる膝と股関節の力を持つ人は、何人いるだろうか?
・頭上にあるバーをつかんで申し分ないワンアーム・プルアップ(片腕だけの懸垂)ができる人は、何人いるだろうか?

多分、いない。

どこのジムに行っても、こういった偉業ができるボディビルダーを見つけることはできない。ところが、メディアと一般大衆にとって、強く健康的な人の典型といえば、ジムにいる、ふくらんだ体を誇示しながらポーズを取る人たちを指している。究極の強い体の持ち主、それはボディビルダーだ。いまはそう考えられている。わたしには、この現実が狂気のように思える。ジムのベンチで、あるいは、特殊なマシンの前で重いウエイトを挙げることにどれほどの意味があるというのか?自然から授かった自分の体を思い通りに動かせない人たちを“強い”と見なせるだろうか?

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

面白い話じゃないですか?

ただ単にふくらんだ体を持って重いウエイトを挙げられるだけでは強いとは言わない。自分の体を思い通りに動かせない人を強いとは言わないのである。

この基準がいいですよね^^

まあ、ポール・ウェイドが言っているワンアーム・プッシュアップ、スタンド・トゥ・スタンド・ブリッジ、ワンレッグ・スクワット、ワンアーム・プルアップくらいはできないといけませんよね。小学生もワンアーム・プッシュアップとワンアーム・プルアップは置いといてもスタンド・トゥ・スタンド・ブリッジやワンレッグ・スクワットはできないと寂しいです。(カタカナの意味がわからない人は知識レベルを上げるためにも本を購入した方がいいと思います)

さて、それからポール・ウェイドはこんなことも言っています。

本物の強さを手に入れるには?

平凡なジム・ジャンキーにとって大切なのは外見だ。運動能力ではない。機能する体をつくることではなく、人目を引くことだ。そのため、人工的にふくらませた巨大な筋肉を持つ腕や脚になり、一方で、腱と関節が弱くなる。そんな“筋肉男”に、お尻が床に触れるスタイルのワンレッグ・スクワットをやらせたら、おそらく、膝の靱帯が裂けることになる。ほとんどのボディビルダーが手に入れる“筋力”は筋肉を協働的に使うものではない。だから、逆立ち歩きを頼んだら顔から落ちるしかない。

強さやパワーを手に入れるために、ジムのメンバーシップやエクササイズ器具にお金をかすめ取られる男たちを見ていると、笑っていいのか泣いていいのかわからなくなる。そのやり口は確かに見事だ。だから、笑うしかないのだろう。フィットネス業界は、マシンを使わなければ強くなれないと世界を洗脳してきた。トレードマークを宣伝して売りまくり、ジムを相手にする場合は、極端な価格でレンタルする。悲劇だ。そのやり方では、プロテインシェイクやステロイドを使わない限り、筋肉のサイズを大きくできない。機能的な筋力を手に入れることもできない。

これなしでは強さやパワーは手に入らないと言い含めるウエイトやケーブル、派手なマシン、おもちゃは必要ない。特殊な器具を一切使うことなく、ヘラクレスのような筋肉とバイタリティを手にすることができるからだ。体の中で眠っている力を解き放てばいいだけだ。しかし、わたしたちの体の中に隠れているそのパワーを解き放つにはどうしたらよいのか?信頼できる技術はあるのだろうか?

その技術は存在する。それは、いにしえの世界から伝わるトレーニング技術に基づくものだ。トレーニングという概念の発祥と同じくらい古い技術でもある。試行錯誤を繰り返し、何世紀もかけて進化し、弱者を鋼の戦士に変えてしまうことを歴史が証明してきた。それが、キャリステニクス(自分の体重を使い、体を極限まで開発する技術)だ。今日のキャリステニクスが持つイメージといえば、エアロビクス、サーキットトレーニング、持久力の構築法の一部といったところだ。そして、真剣に受け止められることはない。しかし、過去(20世紀の前半)には、世界でもっとも優れたアスリートの全員が、力の源泉をキャリステニクスから得ていた。毎日、毎週、毎年と、時間とともに強くなっていくために使っていたのがこの技術だ。

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

このようにポール・ウェイドは本物の強さを手に入れたかったらキャリステニクス(自分の体重を使い、体を極限まで開発する技術)だと言っていますし、実際にポール・ウェイド自身は身長185センチで体重が70キロというヒョロヒョロの体から現代のジムが失っているパワーや質を体の中から呼び起こして強い体をつくり上げたと言っています。まあ、試しにこの本を買って3ヶ月くらいチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。結構キツいと思いますけど…^^;

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

で、私自身の考えを言わせていただくと、別にジムで重いものを上げるのが悪いとは思いませんが、この本で紹介されているようなトレーニングをして自分の体を思うように扱えるようにするのは良いことだと思いますね。逆立ちができたり、立った状態でブリッジができて、その状態からまた立てたりって、やってみれば意外と誰でもできることですから。で、そもそもですけど…

プロ野球の世界でもこのレベルなんですよ。

ルーキーイヤーの昨年、46試合に登板し、1勝14ホールド、防御率1・03の成績を残した楽天高梨雄平投手(25)が12日、恐るべき運動神経を披露した。

高梨はこの日、神奈川県内のグラウンドで自主トレを公開。専用の器具やメディシンボールを使った体幹を鍛えるトレーニングをした後、おもむろに逆立ち。一塁線からスタートし、塁間の距離(約27・4メートル)をそのまま手で“歩ききった”。

逆立ちは「昨シーズン中からやっていたんです。肩を安定させるために。関節がちょっと緩かったので」という。今オフはその量を増やし、10メートル1本だったものを、倒れるまで3本トライすることにした。この日は1本目でいきなり塁間に到達してしまった。

そもそも「シーズン中は上半身のウエートがなかなか出来ないので、それをどう補助していこうかなと思って。その時に逆立ちが良いメニューだったので去年の夏ごろに始めました」という。

だが、いくらやろうと思っても、いきなり逆立ちで10メートルも進める人間はそうはいない。それが「やろうと思ったらできました(笑い)」。その絶妙のバランス感覚は間違いなく投球にも生きている。

楽天高梨 逆立ちで塁間 絶妙のバランス感覚披露|日刊スポーツ

逆立ちで10メートル進めたら驚かれる世界ですからね。これなら小学生でもできますね^^

で、実際に野球界というのは『こいつは身体能力が高い!』と思われたらたくさんのチャンスを与えてもらえる世界ですから、そういう意味でも逆立ちができて損はないと思います。

ですから、この記事を読んだ人にはぜひとも自分の体を操る能力を高めてほしいですね。

まあ、何を信じるかはあなた次第ですけど…

では、また。

 

 

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