フィールディング

大谷翔平投手の初登板の日に起こったひとつのプレー【フォーメーションは難しい…】

こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。

今日は朝からエンゼルスの大谷翔平投手がMLB初登板。

まだ多少ボールが暴れることがありましたが、それでも6回を投げて与四死球は1。被安打は3ですが2回に3連打された3本だけで2回以外はノーヒットピッチングでした。そして奪三振は6という素晴らしいピッチングで相手を圧倒していましたよ。

こうやって見てみるとスプリットはMLBでも三振が取れるボールのようです。ただ、今日は4シームでも空振りをとるシーンがあったので馴染んできてからが楽しみです。まあ、馴染んできた頃にデータも集まるんでしょうからそこからが勝負ですね。

さて、今日はこの試合を見ていて『あるある』なプレーがあったので紹介させていただきますね。

試合は1点を争う好ゲーム。4−3で7回表。二死一、二塁です。

その場面でコール・カルフーン選手がセンター前ヒット!その打球をセンターのブーク・パウエル選手が後逸…

というシーンを見てください。

これ、本当に『あるある』です。

何が『あるある』ってセンターが後逸することではなくて、内野手がベースカバーをしていないことが『あるある』なんですね。

このプレーってショートを守るマーカス・セミエン選手が当たり前のようにベースカバーをしていたら何事もなくアウトです。

ぜひ確認してみてください。

ベースからこれだけ離れていたらダメですよね。

まあ、このように野手が後逸したシーンでは特によくあることですが、野手が後逸したシーンじゃなくてもこうやってボールウォッチャーになってしまってベースカバーを疎かにしている内野手というのは本当にたくさんいるんですね。

ですから、今日はこのプレーから学んで欲しいんですが…

《ベースカバーも内野手の仕事である》

ということを忘れないでほしいなと思います。

ただ!

本当のことを言うとこのプレーはもっと奥が深いんですね。

実は「遊撃手であるセミエン選手は悪くない!」って言ったら驚きますか?

まあ、その話をさせていただきたいので次は打者走者の動きを見てみてください。

野球観の鋭い方はこの打者走者の走塁を見てお分かりになったと思うですが…

実は打者走者のカルフーン選手は一度ダイヤモンド内を見ているんですね。

わかりにくいかもしれませんが、よく見てくださいね。

この時はまだ打球を見ています。

でも…

この時に一瞬だけダイヤモンド内をを確認しています。

そこで、この時に打者走者が考えていることを整理してみましょう。

まず、場面は二死一、二塁です。そこでセンター前ヒットを打ったわけですから二塁走者が生還するかどうかは気になりますね。気になりますけど、それは見えません。ですからセンターの動きを見て送球の確認をする必要があります。

①本塁に投げるのか?
②一塁走者が三塁に向かってそっちがアウトになりそうだから三塁に投げるのか?
③どこにも投げずに諦めて内野手に返すのか?

普通に考えると打者走者は①②の場合は送球の高さを確認して高ければ二塁を目指します。③の場合は打者走者は緩めるしかありません。ストップです。

ですから、この時…

カルフーン選手は二塁ベースを確認したわけではなくて、まず前の走者であるアップトン選手が三塁を狙うのかどうかを確認したと考えられます。そして、打球の勢いや野手がボールを捕るタイミングから考えて三塁を狙う確率は高いと判断したはずです。また、このタイミングでは本塁は間に合わない(投げることはない)ということもわかっていたのは間違いないでしょう。

そして、実はこの時、遊撃手であるセミエン選手は最も難しい判断をしなければいけない立場だったのです。それを今から説明します。

まず、二死一、二塁でセンター前ヒットです。

こうなると一塁手と遊撃手はカットプレーという仕事があります。

一塁手は本塁へつなぐ役目を。
遊撃手は三塁へつなぐ役目を。

それぞれがしなければいけないわけですね。

では、二塁手はどうかというと…

一塁ベースへのベースカバーという仕事があるわけです。

それがよくわかる画像がこの画像です。

はい、センター前ヒットです。

その瞬間に彼らの動きはこうなります。

二塁手のローリー選手が一塁ベースへ向かおうとしているのはわかると思います。遊撃手のセミエン選手の動きがわかりにくいと思いますが、彼はこの時、バック走で後ろ(三塁につなごうとしている)にさがっています。(確認したい方は動画を見てください)

ですから、この瞬間(後逸する前の時点)では二塁ベースには誰も入らないんですね。今のところ、そのフォーメーションが野球でもベースボールでも基本のようです。

(多分、何も知らない二塁手は二塁ベースに行きます)

ですから、バッターのカルフーン選手はそのことも理解していたと考えられます。要するにこの場合だと二塁ベースは開いているということがわかっていたと考えられるということですね。

そこで、センターが後逸しました。

その時、遊撃手であるセミエン選手はどう考えて、どう行動するでしょうか?

まず、一塁走者を一気に生還させてはいけない!

と、考えるはずです。そしたら『本塁につながないと!』と考えるでしょう。その時に現時点でのフォーメーションを考えてみると…

二塁手は一塁ベースです。
一塁手は本塁につないでいますがちょっと遠い…

「俺が本塁につながないと…」と考えてセンターを追いかけますよね。

それに肩も間違いなく一番強いわけですからカットプレーの中心人物なはずです。

ですから、センターが後逸した時点では遊撃手は自分がカットに入って本塁につなごうとします。

ただ、野球選手ですからランナーの動きと野手の動きで本塁に行かれるか行かれないか、間一髪のプレーかどうかっていうのは何となくではなくて、ほぼ確実に把握できます。

で、このプレーの時に遊撃手のセミエン選手は「あ〜、一気に生還はされないな」というのがわかったのでしょう。でも、「打者走者が二塁にくるかもな…」というのも考えたはずです。そう考えた時の場所がここです。

こうして、このプレーを深く考えてみると実は遊撃手が二塁ベースに入ることは不可能だったんですね。

そして、何も知らない二塁手がいた方が(何も考えずに二塁ベースに入るので)ピンチにならなかったということです。

ですから、これは私もまだやったことがないのでどうなるかはわからないんですが…

一、二塁からのセンター前ヒットの時は二塁手が二塁ベースに入るのもアリなような気がします。って今日このプレーを見て思っただけですけど…^^;

ただ、懸念されるのは打者走者がフリーになるので「一二塁間でどれだけオーバーランをされても何もできない。」「おちょくられる。」という屈辱に耐える必要がありますが…

まあ、どちらをとるのかは指導者次第ですね。

こういう遊撃手がいたらラクなんでしょうけど…^^;

あっ、こんなマニアックは話題に付き合っていただき、ありがとうございました。

こんな話に興味がある人なんてほとんどいないと思いながら勇気を出して書いてしまった私の勇気をお許しください…

また、わかりにくい文章であったことをお詫びいたします。

では、また。

 

 

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