フィールディング

犬がボールを追いかけるように…

こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。

2013年にレギュラーを獲得してから早や5年。その5年間逃すことなくゴールデングラブ賞を受賞している菊池涼介選手。今では誰も疑うことのないほどの名手ですよね。いや、名手というよりも長い長い日本野球界の歴史の中でも最高の二塁手だと思います。それほど偉大な二塁手になったわけですから、そろそろこの話をしてもいいでしょう。もし、守備で悩んでいる選手がいたら、この話を聞いて勇気を出してもらえたらと思います。

実はね、史上最高の二塁手である菊池選手もレギュラーになった当初の守備は散々なものだったんです。広島ファンの方なら覚えていると思いますが最初の2ヶ月間の守備は悲惨なものでした。悲惨てわかりますか?辞書で調べてみると『気の毒で見ていられないほど痛ましいこと』とありますが、まさにそんな守備をしていたのが菊池選手だったんですね。3・4月に6個、5月に6個。3月は3日間だけですから4月と5月の約2ヶ月。この2ヶ月で12個ものエラーをしているんですね。5月には1試合で3失策という日もありました。

『これがあの菊池選手!?』と思うかもしれませんが、これがあの菊池選手なんです。

それでも凄いのが、この年にゴールデングラブ賞を獲ってしまったということですよね。ゴールデングラブ賞というのは印象ですから上手いという印象がなければ獲れない賞なわけです。それを528補殺(日本新記録【当時】)という凄さで補ったんですね。

でも、よく考えてみてください。最初の2ヶ月で12個もエラーをしてしまったわけです。もし、自分がそんな状態だとどうでしょうか?もう、ボールに関わりたくないという気持ちも芽生えてきても不思議ではありません。関わらなければエラーにはならないんですからね。捕れそうなボールも無理して捕りに行かなければ記録はエラーではなくヒットです。目先の成績だけを考えれば捕れないフリをしていればいいわけです。

ところが菊池選手の精神力はどうなってるんでしょうか。ひたすらボールを捕りに行き続けたんでしょうね。どれだけエラーしても必死にアウトにしに行ったんでしょう。そして、結果的にその年にした18失策は『菊池選手だから仕方がない』という評価に変わったんですね。

それと、この菊池選手を使い続けた野村謙二郎監督(当時)ですよね。菊池選手にはそれだけの魅力があったんでしょう。

なので、怖がらないでほしいなと思います。

内野手ならボールと関わりたくないという感情が出てくることもあると思いますが、そんな時はこの菊池選手を思い出してください。史上最高の二塁手でもこんな経験をしていたんだという事実を知っておくといいと思います。犬がボールを追いかけるように勇気を持ってプレーしてもらえたら嬉しいです。

では、また。

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